京都芝1400mコースには外回りと内回りがあります。
特徴やタイム、血統、脚質の傾向などを調べてみました。
京都芝1400mのコース特徴
・右回りのコース
・外回りは重賞などの上位クラス(3歳以上、500万クラス以上)で利用される
・内回りは下位クラス(2歳・3歳、500万クラス以下)で利用される
・スタートしてから、最初のコーナーまでの直線は内・外どちらも500m以上あり、かなり長い
・3、4コーナーは緩やかなカーブ
・全体的に平坦なコースだが、3コーナーに山がある(外=高低差4.3m、内=3.1m)
・最後の直線は、外=404mと長く、内=328mと短い
・内回りのほうが1人気が堅実に活躍している
京都芝1400m(外回り)で開催される重賞レース
京都牝馬S・G3 4歳上牝
スワンS・G2 3歳上
ファンタジーS・G3 2歳牝
タイムの傾向
4月・5月:平均より速い
1月・2月・11月:平均より遅い
平均タイム
2011/01/01~2016/10/23の平均タイム(良馬場のみ)
外回り
年齢 | クラス | レース数 | 勝ちタイム | 前半3F | 後半3F |
3歳上
4歳上 |
500万 | 9 | 1.25.3 | 34.9 | 34.7 |
1000万 | 27 | 1.21.3 | 35.4 | 34.3 | |
1600万 | 21 | 1.21.1 | 35.2 | 34.3 | |
重賞・OP | 11 | 1.20.3 | 35.1 | 33.8 |
外回りは最後の直線が長いこともあり、瞬発力勝負となっています。
内回り
年齢 | クラス | レース数 | 勝ちタイム | 前半3F | 後半3F |
2歳
|
新馬 | 23 | 1.22.2 | 35.2 | 35.2 |
未勝利 | 26 | 1.21.9 | 34.9 | 35.3 |
内回りは平均ペース傾向で、前のほうに行ってどれだけ粘れるかというレース傾向となっています。
内・外どちらも前半の3F(スタートしてから600m)タイムは、他のコースと比べて遅い部類に入ります。
他の競馬場1400mコースの前半3F平均タイム速い順は以下のとおり。
- 1位 新潟
- 2位 阪神
- 3位 中京
- 4位 京都と東京
短距離の割に前半のペースがさほど速くならず、後半が平坦なコースなので、逃げ・先行は有利な展開に持ち込みやすいコースです。
ただ、実力のある差しタイプは確実に強烈な末脚を使えるので、前に行った馬がもたついていると差し切られてしまします。
3歳以上の重賞・OPのラップタイム
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200m | 1400m |
12.4 | 11.2 | 11.5 | 11.4 | 11.1 | 11.1 | 11.6 |
重賞レベルになると、スピード力と瞬発力、そしてインコースを突くことができる器用なタイプが活躍します。
重賞レースで差しタイプが勝つには、上がり3Fを33秒台の末脚で差し切る能力が必要です。
コースレコード
外回り:2015/05/31 安土城S(OP) ウリウリ(牝5)1:19.0
内回り:2014/04/26 3歳未勝利 エイシンペペラッツ(牡3)1:19.9
脚質の傾向
2011/01/01~2016/10/23の脚質データ(良馬場のみ)
外回り
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 17 | 12 | 12 | 67 | 15.70% | 26.90% | 38.00% |
先行 | 35 | 29 | 24 | 293 | 9.20% | 16.80% | 23.10% |
差し | 44 | 49 | 47 | 437 | 7.60% | 16.10% | 24.30% |
追込 | 12 | 18 | 25 | 430 | 2.50% | 6.20% | 11.30% |
内回り
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 20 | 13 | 9 | 67 | 18.40% | 30.30% | 38.50% |
先行 | 43 | 45 | 40 | 269 | 10.80% | 22.20% | 32.20% |
差し | 37 | 42 | 48 | 457 | 6.30% | 13.50% | 21.80% |
追込 | 9 | 9 | 13 | 485 | 1.70% | 3.50% | 6.00% |
内回りのほうが直線が短いので、逃げ・先行が外回りよりも活躍してます。
血統の傾向
外回りなら、ディープインパクト、サクラバクシンオー、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、ダイワメジャー産駒
内回りなら、ダイワメジャー、ディープインパクト、フジキセキ、キングカメハメハ産駒
京都芝1400mコースまとめ
・京都芝1400mは外回りと内回りの2つのコースがあり、クラスによって使い分けている
・3コーナーに大きな山がある以外は平坦なコース
・スタートしてから、最初のコーナーまでの直線は内・外どちらも500m以上あり、かなり長い
・他の競馬場に比べて前半3Fタイムが遅く、最後の直線は平坦なコースなので逃げ・先行のスピードが止まらず有利な展開に持ち込めるコース
・重賞レースで差しタイプが勝つには、上がり3Fを33秒台の末脚で差し切る能力が必要(ただし先行馬がバテた場合)
・ディープインパクト産駒は京都コース強い!
コメントを残す