過去10年のデータを分析して、2017年きさらぎ賞の傾向を調べてみました。
きさらぎ賞はどんなレース?
京都芝1800m・外回りコースで行われる3歳限定のG3レースです。
牝馬も出走可能ですが、基本的に牡馬の活躍するレースとなっています。
これまではクラシック路線と直結しないレースでしたが、最近では、サトノダイヤモンド、ルージュバックなどの実力馬を輩出しました。
今年も注目したいレースです。
コース特徴はこちらの記事を見てね
きさらぎ賞の脚質の傾向は?
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 2 | 3 | 0 | 5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
先行 | 4 | 3 | 2 | 28 | 10.8% | 18.9% | 24.3% |
差し | 4 | 0 | 4 | 16 | 16.7% | 16.7% | 33.3% |
追込 | 0 | 4 | 4 | 24 | 0% | 12.5% | 25.0% |
外回りコースですが、意外と、逃げ・先行タイプが活躍しています。
勝つためには、差しタイプでもなるべく前の方へポジションをとる必要があります。
少頭数で行われることが多いレースなので、追い込みタイプでも2着・3着に食い込んでいますが、勝ち馬は出ていません。
タイムの傾向は?
年 | 頭 数 |
馬場 | 勝ちタイム | 前半-後半3F | 1000m通過 | 勝馬上がり | 1着 | 2着 |
2016 | 9 | 良 | 1:46.9 | 35.5-34.9 | 59.8 | 34.2 | 先 | 追 |
2015 | 8 | 良 | 1:48.6 | 36.3-34.9 | 61.6 | 34.4 | 先 | 先 |
2014 | 9 | 稍 | 1:47.6 | 35.8-35.5 | 59.9 | 34.7 | 差 | 逃 |
2013 | 8 | 良 | 1:48.9 | 36.6-34.5 | 62.2 | 34.3 | 先 | 逃 |
2012 | 13 | 良 | 1:47.0 | 36.5-33.7 | 61.7 | 33 | 差 | 追 |
2011 | 12 | 良 | 1:47.6 | 35.3-35.4 | 60.2 | 33.4 | 先 | 逃 |
2010 | 11 | 良 | 1:48.6 | 35.3-35.8 | 60.4 | 34.6 | 差 | 追 |
2009 | 10 | 良 | 1:48.9 | 36.4-35.0 | 61.7 | 35 | 逃 | 追 |
2008 | 15 | 良 | 1:48.8 | 36.1-35.9 | 60.8 | 34.7 | 差 | 先 |
2007 | 8 | 良 | 1:48.8 | 36.4-35.0 | 61.7 | 35 | 逃 | 先 |
勝ちタイムは平均で1分47秒後半くらい。1分48秒台なら平凡なタイムといったところ。
前半1000m通過が61秒くらいのスローペースとなることが多く、ラスト3Fの上がり勝負となる傾向があります。
近年のラップタイムと4コーナー位置は以下のとおりです。
2016年 良
12.9 – 10.8 – 11.8 – 12.0 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.9 – 11.3
4コーナー 5(4,8)-(6,9)(1,3)2-7
2015年 良
13.0 – 11.6 – 11.7 – 12.6 – 12.7 – 12.1 – 11.7 – 11.6 – 11.6
4コーナー 2-7(3,5)6(1,4)8
2014年 稍重
13.0 – 11.5 – 11.3 – 11.6 – 12.5 – 12.2 – 11.9 – 11.6 – 12.0
4コーナー 5-(8,2)7(3,1)9-4-6
過去実績の傾向は?
傾向としては、速い上りを出した馬は、やっぱり、きさらぎ賞で好走するということ。
上り34秒台よりも速いタイム(メンバー中3位以内)で勝った実績がある馬が過去10年で8回優勝しています。
この傾向は近年でより強まっています。
とにかく、切れる脚を使う馬を狙えば、ほぼ的中に近づくレースとなってます。
あと、その他の傾向として、前走3着以内だった馬(重賞を除く)が、きさらぎ賞で好走しています。(2009年と2012年だけ例外)
重賞での好走実績は、あまりあてにならないという印象があります。
消し条件としては、前走で1秒以上のタイム差で負けた馬(G1は除く)は好走した例がないのでデータ的には消しです。
上がり3Fタイムが35秒までしか出したことがない馬は、切れ味不足なので、消し対象になります。
前走ダートを使った馬は評価を下げたい。過去10年で9頭が挑戦して勝ったのは2008年のレインボーペガサスのみ。他は馬券に絡むことはありませんでした。
枠の傾向は?
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
2 | 1 | 2 | 0 | 8 | 9.10% | 27.3% | 27.3% |
3 | 2 | 2 | 2 | 5 | 18.2% | 36.4% | 54.5% |
4 | 0 | 1 | 1 | 10 | 0% | 8.30% | 16.7% |
5 | 1 | 2 | 1 | 9 | 7.7% | 23.1% | 30.8% |
6 | 1 | 1 | 1 | 11 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
7 | 2 | 1 | 3 | 9 | 13.3% | 20.0% | 40.0% |
8 | 2 | 1 | 2 | 12 | 11.8% | 17.6% | 29.4% |
特に傾向はありません。
スタートしてから直線が長いので枠の影響はなさそうです。
人気の傾向は?
- 1人気[4-2-0-4]
- 2人気[1-3-3-3]
- 3人気[2-0-2-6]
- 4人気[0-2-1-7]
- 5人気[1-2-0-7]
人気決着となりやすい傾向があります。
1人気と2人気の両方が来たのが、過去10年で5回もあります。
血統の傾向は?
圧倒的にディープインパクト産駒が活躍するコースです。
きさらぎ賞でもその傾向がみられます。
スピードと爆発力に優れた血統を狙いたいですね。
父か母父がロベルト系は過去5年で[0-0-0-5]なので軽視したい。
母父がミスプロ系の馬の成績が[0-1-1-9]と悪いので軽視したい。
きさらぎ賞の傾向まとめ
なるべく前の方へポジションとれて、上がり勝負に対応できる脚を持っている馬が活躍するレースです。
上り3Fのタイムが34秒台よりも速い(メンバー中3位以内)上がりで好走した実績は必須条件です。さらに言えば、前走好走馬や、速い上がりで勝った実績があればなお良し。そういう馬を狙っていきたい。
ディープインパクト産駒がいたら人気でもマークすべきです。
きさらぎ賞の注目馬は?
まず消し条件に引っかかる馬をチェックしましょう。
★前走で1秒以上のタイム差で負けた馬(G1は除く)
⇒マテラレックス
★上がり3Fタイムが35秒より速いタイムを出したことがない馬
⇒エスピリトゥオーゾ、スズカメジャー、タガノアシュラ
次に、評価下げ条件にあてはまる馬は以下のとおり
★前走ダートを使った馬
⇒該当なし
★父か母父がロベルト系、または、母父がミスプロ系
⇒該当なし
★追い込みタイプ
⇒該当なし
最後に好走条件に当てはまる馬をチェック!(上記の馬は除外)
★ディープインパクト産駒
⇒サトノアーサー
★上り34秒台よりも速いタイム(メンバー中3位以内)で勝った実績
⇒サトノアーサー(32.7)アメリカズカップ(34.1)プラチナヴォイス(34.5)
★前走3着以内だった馬
⇒サトノアーサー
きさらぎ賞のレース展開は?
タガノアシュラはテンのスピードは速くないので逃げれるかは微妙ですが、少頭数なのと、他にテンの速い馬がいないので今回は逃げようと思えば逃げれるかなと思います。
[逃げ]
タガノアシュラ
[先行]プラチナヴォイス,アメリカズカップ
マテラレックス,ダンビュライト
[差し]エスピリトゥオーゾ
サトノアーサー
スズカメジャー
きさらぎ賞予想
◎サトノアーサー
好走条件を多く満たしているし、調教内容も良く◎
△アメリカズカップ
先行力と速い上がりを出せるのが魅力。
△プラチナヴォイス
先行力と速い上がりを出せるのが魅力。
きさらぎ賞の結果
1着 アメリカズカップ
2着 サトノアーサー
3着 ダンビュライト
サトノアーサーは、道中で折り合わず、しかも道悪で切れ味鈍りましたね。アメリカズカップは道悪を先行して、はまった感じ。あまり強さを感じません。
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